ポケモンXY感想−34話目

第35話「森のチャンピオン! ルチャブル登場!!」


 今回は、映画公開前ラストのアニメ。ルチャブルをゲットするのは確実として、問題はヤヤコマヒノヤコマに進化するかどうか。流石に映画でいきなり進化してました〜みたいなことは やらないはず。どのタイミングで進化させるのだろうか……。


 コルニと別れたサトシたち。ローラースケートでシャラジムへと逃げるコルニを徒歩で追いかけている途中、とある森で、木の実を集めていたリスとイタチとネズミを発見した。
 ユリーカが寄っていきそうな雰囲気だったが、邪魔せずスルー。

 ……すると、小動物の悲鳴が森に響く!
 慌てて戻るサトシたち。見ると、クマが小動物の集めた木の実を強奪していた。クマなら小動物をそのまま食べそうだが、そこはポケモン世界。木の実を奪うと言う平和的弱肉強食が繰り広げられる。……ってかリングマ悪い顔!

 見かねたユリーカがリングマに抗議に行く。危ないよお嬢ちゃん。すかさずサトシも、そしてシトロンとセレナも。

 そこに現れたのはルチャブル。プロレスの要領でリングマを叩きのめす。リングマ悪役だからってそこまでやらなくても……。
 ひと通り叩きのめした後、ルチャブルは木の頂上に登り、両手を大きく広げてて見せる。

  ユリーカ 「どうしたのかなぁ?」
  **** 「あれは、いつもの決めポーズだよ。大技の前にあれをするのが、彼のポリシーなんだ」
 と話しかけてきたのは、初老の男性。

 ……まぁポーズを決める時間に逃げられるのはある程度予想が付くことで。
  **** 「いつも、最後の最後で避けられてちゃうんだ」
  セレナ 「なんで……カッコつけるのかしら……」
  **** 「たとえ逃げられても、カッコつけずにはいられない。そういう戦い方もあるんだよ」
  サトシ 「やっぱり面白い奴だなぁ!」
  ****「ルチャブルの戦いの美学さ」

 で、戻って来たリングマ。その手には岩が。おいまさか……。

 まさかの“いわおとし”! これダメだろ! 子供真似する! ってかリングマ悪い顔!
 そこに割って入るサトシもサトシだ。もっとこう……野生ポケモンに対する危機感を持った方が良い気がする。これ子供が真似してクマの前に仁王立ちしたらどうしてくれるんだろう。
 結局、ピカチュウの“アイアンテール”で、岩もろともリングマの脳天を攻撃。リングマは逃げて行った。


 ルチャブルのことを気に入ったサトシは、森の管理をしていると言う男性の元へ行き、話を聞くことに。

  **** 「私は金沢。あらためてよろしく」
 金沢……!? なぜフランスにそんな日本チックな名前が!?
  ユリーカ 「私はユリーカ。よろしくです」
 ここちょっと可愛かった。

 で、どうやらルチャブルはこの森に力試しにやってきて、森中の格闘ポケモンを叩きのめして、森のチャンピオンになったんだとか。で、森の大人しいポケモンを守ってると。バトルの際は独自の美学を貫いているらしい。


 一方のリングマは、通信交換でしか入手できないローブシンと悪巧み。本当悪い顔だな今回!
 洞窟の奥にいる、これまた通信交換でしか進化できないカイリキーは、彼らのボス的な存在なのか、ルチャブルが悪さしてると嘘をつき、カイリキーで制裁を加えるらしい。
 

 森の奥の滝へとやってきたサトシたちwith金沢。いつもここで“フライングプレス”の特訓をしているようだ。
 ……で、サトシはルチャブルの元へ行き、池から出てくるルチャブルに手を差し出す。それに無言で応えるルチャブル。おいなんかシュールだぞ。

  サトシ 「オレ、サトシ。その“フライングプレス”、受けさせてくれないか?」
 ……あんだって!? ほら、ルチャブルも困惑してサトシの腹見てるぞ。

  サトシ 「心配すんなって。オレはお前のそのワザを、一緒に作り上げたいんだよ!」
 ……いや、見てる方が心配なんですが。流石サトシ、普通の人間ならまずやらないであろうことを普通に思い付き行動する思考の持ち主だ。


 ……って避けるんかい! 受けさせろって言って避けるんかい!
 これルチャブル「は!?」って思っただろうな。わざわざサトシの腹を心配しておいて、いきなり避けるとか聞かされてないし……。


 その後もこの回避ごっこは続く。
  セレナ 「これで何度目かしら」
  ユリーカ 「ホントだね〜。もう両手じゃ数えられなくなっちゃったよ〜」
 すっごい興味無さそう……。付き合わされてる側からしてみたら退屈だろうなこれ。
 ってか今日のユリーカはやけに可愛いな。

  サトシ 「(ルチャブルの美学を貫きながら、もっとスピーディーにワザを決める方法があれば……)」

 再度、迫りくるルチャブル

  サトシ 「……あっ!」
 何か思いついた! と同時にルチャブル激突! これ完全事故だろ!

  セレナ 「怪我は無いサトシ!?」
  シトロン 「大丈夫ですか!?」
  サトシ 「あぁ! それより、思いついたんだ。逃げるすきを与えず、美学を貫ける良い方法が!」
 何故、威力80の飛行兼格闘ワザを喰らって怪我一つないのか。


 とそこに、先ほどの悪巧み軍団登場。
  金沢 「あれは……さっきのリングマローブシン
  ユリーカ 「森の弱い者いじめブラザースね」
  金沢 「森の嫌われものさ」
 やめたげて! リングマローブシンだって好きでこんな悪者顔になった訳じゃないんだよ! 公式で貶すのやめたげて!
 後ろにはカイリキーが。どうやらこのカイリキー、ルチャブルが来るまでは森のチャンピオンで、森の平和を守っていたらしい。
 で、ルチャブルに負け続けることで、チャンピオンの座から降り、どこかへ消えてしまったんだとか。
  金沢 「噂では、山にこもって修行しているということだったが……」
 誰からの噂だよ!?
  金沢 「……リングマたちに連れられて、ルチャブルにリベンジマッチということかなぁ」
 なるほど、このカイリキーは、別にリングマのボス的立場では無いと。


 もう早速バトル開始。ルチャブルとカイリキーが取っ組み合う!
  セレナ 「カイリキーはチャンピオンの座をかけて、ルチャブルを倒しに来たってこと?」
  金沢 「分からない。答えは戦いの中にあるということだろうね」

 ルチャブル、殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る……それでいいのかカイリキー!?
  サトシ 「カイリキー、何で反撃しないんだ!?」
  金沢 「きっと、相手のワザを受けて、その熱い心を確かめてるんだろう」
  シトロン 「戦いの中でのコミュニケーション……」
  金沢 「あぁ、そうだね」
 金沢さん何でそんなに分かるんすか?


 と、後ろにいたリングマローブシンが横から突如攻撃!
  ユリーカ 「ひどい!」
  セレナ 「1対3なんて卑怯よカイリキー!」
  カイリキー 「えっ……ちょっ……知らんがな……」

  金沢 「いや、カイリキーは戸惑ってるみたいだ。あの2人にとっては、最初からルチャブルへの仕返しが目的なのかもしれない」

 今度はリングマローブシンルチャブルを殴る殴る殴る殴る! これ集団リンチって言うんだよ! ポケモンでこういう表現は珍しくないかい?
 ローブシンが止めを刺そうとするまさにその時、カイリキーが動く。バトル中での語り合いで、ルチャブルが悪さをしていないことに気付いたのか、はたまたリングマローブシンの外道っぷりを許せなかったのか。2匹に拳を振り下ろし、ダウンさせた。……弱いなオイ。


 リングマローブシンを下両腕で抱えながら、森へ帰るカイリキー。ルチャブルに何かを語り掛けて。こういう時に腕4本って便利!

  金沢 「ルチャブルとカイリキーは、改めてバトルする約束をしたようだね」
 ホント金沢さん、さっきから何故わかるんや。

  サトシ 「ルチャブル、カイリキーとのバトル、残念だったな。代わりにオレと、熱いバトルをしてくれないか?」
  「るちゃぁ?」
  サトシ 「オレ、お前のこと気に入ったんだ。だからお前をゲットして、一緒に旅をしたいんだよ!」
  「るちゃ!」
 おぉ、応じた。


 ピカチュウが戦闘態勢に入る。
  サトシ 「待て、ピカチュウ
  「ぴか?」
  サトシ 「熱い格闘家ルチャブルに、オレ自身で挑んでみたいんだ!」
 ……とか言いだし兼ねないから怖い。

 ここはケロマツでバトル開始。久々にケロマツの戦闘来ました!
 ここからまぁ動く動く。カメラアングルも良いし、何より背景も一緒に動くと俄然臨場感が増す。“かげぶんしん”なんてミアレジムのシトロン戦以来の躍動感! 隙をついてルチャブルに攻撃するケロマツだが……逆に攻撃され、地面に叩きつけられた!

 ここで……
  金沢 「来ますよ、決めワザ“フライングプレス”」
 金沢さんは何故そんな全てを見透かしたように分かるんだよ。

 ルチャブルの脳裏に浮かぶのは、先ほどサトシが思いついたと言う攻撃方法。それを迷わず実行した!
 ジャンプしてからポーズを決め、回転を加えてケロマツの懐へスピードをつけて突っ込む!

  サトシ 「あっ……あれは!」(嬉しそうに)
  ケロマツ 「……いや嬉しいのは分かったから指示くれ!」
  ユリーカ 「速い!」
  シトロン 「成功した!」

  サトシ 「はっ! ケロマツ“はたく”だ!」
 “はたく”で回避できるかよ!? と突っ込みたくなるところだが、結果は相討ち。まぁ、ルチャブルは散々リングマローブシンに叩きのめされていた訳だし、妥当っちゃぁ妥当な結果だ。


 それを見据えてか、サトシもこの反応。
  サトシ 「バトルしてくれて本当にありがとう、お前ってやっぱり凄い奴なんだな! ぶっつけ本番で“フライングプレス”を完成させるなんて、思ってもみなかったよ! 結果は引き分けだったけど、完全にオレの負けだ。これからも、頑張ってくれルチャブル!」
 ……おっと、負けたら連れて行かない感じだったのか。

  金沢 「……ルチャブル、サトシ君と行きたいんじゃないのか?」
  「ちゃぶ……」


  「りきぃりぎぃぃぃぃぃ!」
 ふと滝の上を見ると、ルチャブルを見つめるカイリキーの姿が。
  カイリキー 「行け、そしてもっと強さを極めて来い!」
  金沢 「森のことなら、私に任せてくれ」
 ……いや金沢さん! そこは“森の平和はカイリキーが守る”とか言うとこだろ!

 こうして、サトシはルチャブルをゲット。久々にサトシの「○○ゲットだぜ!」を聞けた。
 カイリキーけっこう良いやつだったぜ!


 ● 総括
 コルニ編が凄すぎたせいか、至って普通に見えてしまった日常回。しかし、バトルを極めるルチャブルはサトシにゲットされ、カイリキーは再び森の平和を守る役割に就け、実は“みんな幸せ〜”な結果として、上手く纏められていたように思う。
 ともあれ皆さん、くれぐれも素手でクマに立ち向かうのは辞めましょう。

 ……あれ? ヤヤコマ進化は……?


 ● おまけ
 ポケモン放送スケジュールについてのまとめ

 沈没事故の影響で生じた変更が「変更1」。このまま行けば、映画公開前にヤヤコマの進化が見れそうだった。
 しかし、テレ東開局50周年の音楽祭放送によって「変更2」に。結局スケジュール的には本来のものと変わらなくなってしまいました。
 ……本来から映画までにヤヤコマ進化させないつもりだったのか!


 ● お知らせ
 次回(7月17日)はゲノセクト映画放送のため、また管理人が自転車旅行に繰り出すため、土曜日(7月19日)のアニポケ感想はお休みします。