ポケモンXY感想−29話目
森の中を歩くってのは、蜂とヒルがいない場合に限り、とても気持ちが良い(経験談)。
木漏れ日溢れる森を歩むサトシたち。「こんな時は走るぞ!」と言うが早く駆け出すサトシとピカチュウに対して、3人のこの表情。
……なんだか、凄く各々の心情が現れている。
そこに来ました、コルニ!
XYで唯一、若い女の子のジムリーダー。ゲームでも目立っていたが、動きと声が加わるとより一層可愛く見える。
突如サトシにバトルを申し込む当たり、熱血とか、力強さと言った性格が感じ取れる。99人目というくだりは、無印編のサンドのトレーナーを思い出す。強制ギプス付けて丸くなったピカチュウが可愛かったなぁ……。
さっそく始まったバトルは、見事なまでにコルニの完封。もうピカチュウが気の毒なほどだった。“ボーンラッシュ”で打ち! 打ち! “グロウパンチ”で決める! いやホント気の毒だった……。
ここで、コルニが自分がジムリーダーだと明かす。驚く一行。……いつも思うが、シトロンはもう少しジムリーダーの仲間内を調べるべきだと思う。
バトル中、コルニは本当に楽しそうだった。活き活きと、ルカリオと一緒に動く動く。そして腹の虫が鳴る。そんで赤面コルニ。
コルニ「やだっ……お腹が鳴っちゃってる……。だってだって! ポケモンバトルってすっごく体力使うんだもん〜!」
サトシ「そぉだよな〜。オレも腹減ったぜ〜」
シトロン「それじゃあ、ここらでランチにしましょうか」
サトシ&コルニ「さんせ〜いっ!!!」
コルニ本当に活き活きしてる。こういう子を“おてんば”って言うんだろうな。それにしてもサトシと相性良さそうだ。
昼食はサンドウィッチとビーフシチュー的な何か。それがビーフシチューだとすれば、肉は何を使っているのだろうかと、いらぬ心配を食事シーンごとに考えてしまう。
そしてコルニはサンドウィッチを一口である。ふーふーして食べるユリーカも可愛らしい。
ルカリオはセレナのポフレを堪能。モモンの実をトッピングしたと言うポフレにご満悦。“可愛い枠”でも通用しそうな表情だ。
コルニはキーストーンを持っているが、メガストーンは持っていないため、ルカリオはまだメガ進化できないのだと言う。そのメガストーン、ここではルカリオナイトを探すため、コルニとルカリオはセキタイタウンを目指しているのだと言う。
回想シーンでは、メガ進化にはポケモンと人間の深い信頼関係、すなわち絆が重要だと、カルネ回に続いて強調されていた。アニメがメガ進化の核心に近づいていることを実感できる。
コルニはついでに、トレーナー戦100連勝も目指していると言う。サトシで99連勝目。ジムリーダーが一般人を狩ってるようにしか見えないが、それはさておき、勝利の証拠に、対戦相手のポケモンの足型を集めているらしい。
あれ? ピカチュウのは……と思った矢先、コルニも思い出す。インクを出すと思いきや、まさかのケチャップ。ノートにケチャップは虫が湧くと思うけど……お構いなし。
迫りくるコルニに一瞬ピクッとするピカチュウが可愛かったが、問題はその次だ。
ケチャップで手形を押した後、手に残ったケチャップを なめるピカチュウ。そして「チャァ〜〜」。
この鳴き声が可愛いんだよピカチュウは! 昔はよく鳴いてたのに、シリーズが変わるごとにその機会は失っていった……が、XY編に入ってからは、第3話に続いて2回目。初代から見ているファンからすれば嬉しい演出だ。ピカチュウがケチャップ好きと言うのは、我々世代からしたら常識ともいえるプロフィールだ。
昼食後、コルニはワクワク。100戦目の相手はセレナかシトロンか。そう言えば序盤、セレナとシトロンに対してもトレーナーかと尋ねていたが、そういうことだったのか。
とそこに、もうどう見てもロケット団と思われる怪しい集団がトラックで登場。メガ進化鑑定団という、もはやメガ進化を付ければ何でもいいのではないかと言わざるを得ない変装に、もはやツッコミすら躊躇する。
ほぼ強制的にコルニのルカリオ、ピカチュウ、そしてキーストーンをトラックに押し込む。
ユリーカ「デデンネはどうなるの?」
ムサシ「残念ながら全然強くなれないねぇ、そのデデンネは」
ユリーカ「えぇぇぇ! 何でぇ!?」
即答かよ。
もっとも、この時点で怪しいと睨むコルニ。
コジロウの「セキタイタウンのメガストーンでピカチュウもメガ進化〜」という件に違和感を覚えたらしい。
セキタイにあるメガストーンはルカリオ用のルカリオナイトのみで、鑑定団がそれを知らないのは おかしいと。
指摘されて仕方なく正体を現したロケット団は、いつものように気球で逃走。
コルニ「ルカリオを返して!」
コジロウ「聞こーえなーい!」
最近コジロウがちょくちょく壊れて心配になる。
煙幕を撒かれて逃走したロケット団。久々にヤヤコマガ出てくると思いきや、シトロンの発明で追跡する。今日はシトロンのテンションもおかしい。
……と思いきや、まさかのスルーでコルニが走り出す。シトロン放置!
岩場の高台に辿り着き、神経を集中させるコルニ。彼女にはルカリオが近くにいると分かるらしい。これまで兄弟同然に過ごしてきたコルニとルカリオ。言わば直感のようなもので、ルカリオの居場所が分かるらしい。カルネ&サーナイトと同じようなものか。
それをサトシは信じると言う。サトシ自身も、17年間ピカチュウと一緒に旅をしてきて、お互い信頼し合えるレベルに達している。サトシには、コルニの想いが分かるようだ。
……ルカリオは波動で呼び合えるなど、決して今ここで言ってはいけない。
一方のロケット団は……
コジロウ「ピカチュウナイトなんて存在するのか? もしかしたら、ピカチュウはメガ進化できないかもしれないぞ……」
ムサシ「かもしれないとか無いから! あたしビシッと気合入れるから大丈夫!」
何がどう大丈夫なんだよ!?
ルカリオたちも黙っちゃいない。檻に攻撃を入れるが、壊れそうにない……のだが、盛大に揺れる気球。
ここでルカリオが機転を利かし、“エレキボール”に“つるぎのまい”でパワーアップした“グロウパンチ”をぶつけ、檻を破る。ついでに気球に穴が開く。
岩肌に激突、ルカリオとピカチュウは逃げ出すが、やはりトレーナーがいないと戦力は衰える。ロケット団の攻撃を受け、一時ピンチに。
しかしタイミングよくサトシたちが合流。ロケット団とバトルすることに。
サトシ「コルニの100戦目は、タッグバトルになりそうだな!」
コルニ「えぇ! やるよ、サトシ!」
いやぁ、やっぱりこの組み合わせ似合ってるよ、うん。
ルカリオは“ボーンラッシュ”を防御壁に仕立てたほか、可愛そうになるくらいマーイーカに強力なワザを浴びせる。ここでルカリオが、コルニの指示なく“ボーンラッシュ”を繰り出す。それに気付くシトロンも併せ、なにかの伏線なのだろうか。
〆はピカチュウの“10万ボルト”。これにてロケット団は退散した。
100連勝に喜ぶコルニとルカリオ。あれ……足跡は……まぁいいらしい。
100連勝達成したため、コルニはすぐさまセキタイタウンに向かうと言う。
サトシ「なぁコルニ、オレ達行ってもいいかな? 見たいんだ、メガ進化したルカリオを!」
おっと。パーティーのコルニ合流は、サトシからの提案だったのか!
いつもの流れで行くと、ゲスト側がサトシ達に同行、と言うのがお決まりだったが、それを覆している。しかも、同行理由にも納得がいく。
コルニ「オッケー! 見せてあげる、メガルカリオを!」
コルニも快く承諾し、DPのコトネ+α(名前忘れた)以来、メンバー5人の旅が始まった。
● 総括
思った以上にコルニが良いキャラで楽しめた話だった。しかもしばらくコルニが同行となれば、今後も目が離せない。
メガ進化についてどんどん深く入り込んでいき、XY編の中核に触れるのも近いのかもしれない。
● おまけ