ポケモンXY感想−28話目

第29話「ジャジャーン! ニセ サトシ現る!!」


 言いたいことは色々ある(笑)

 まずはOPが変更になった。
 仮にカラオケで歌うとしたら不可能に近い出だしを持つ「メガボルト」。OP映像も一新され、ルチャブルヒノヤコマが一足早くお目見えした。

 ここのサトシとセレナが活き活きしてたり……


 コルニが可愛かったり……


 そして衝撃の3人。


 ヒロインにセレナが来たことで、この3人の処遇が気になっていたところだが、どうやらアニメ出演は確定っぽい。果たしてどんなキャラなのか。


 本編では、久しぶりに開幕からピカチュウが奪われていた。
  ムサシ「ピカチュウは頂くわよ」
  サトシ「なに勝手なこと言ってんだ!」
 正論です。


 ここでシトロンがリュックから取り出したのは、明らかにリュックより大きい“ポケモンのワザなんでも吸い取るマシン”。特殊攻撃、物理攻撃とも無効化する、これまでの主役達側の根本を覆す、もはや何でもアリのマシンが登場した。
 まぁロケット団撃退後に爆発したのだが、これまでのシトロンの発明の中では、群を抜く発明だ。前回の切り分けマシンと同じ製作者とは思えない。


 で、吹き飛ばされたロケット団
  コジロウ「ポケモンバトルにあんなヘンテコメカを使うなんてズルいよな」
 ……いや、アンタらいつも、攻撃を吸収する檻とか作ってるじゃないか。今さら何を言いだすんだ。
  ムサシ「でも、あのメカ使えるわね」
 ……いや、アンタらもそれくらい作れるよね? むしろ朝飯前だよね?

 で、悪いことを考えるロケット団。どうやら前段階と後段階、2段構えの作戦らしいのだが……。


 町に着いたサトシたちは、食い逃げなどあらぬ疑いをかけられる。
 予告からして、強制的に取り調べ的なことを想像していたが、思ったほど風当たりは強くない模様。食い逃げされた店主も「なんか感じが違うな……」と発していたほか、警察署に連れていかれたものの、普通の応接、といった感じだった。無印時代のノリだと普通に牢屋に入れられるのだろうか……。

 まぁ犯人はロケット団で、
  サトシ=コジロウ
  セレナ=ムサシ
  ユリーカ=ニャース
  ピカチュウマーイーカ
  デデンネ=ぬいぐるみ
 といった変装だった。
 なかでもマーイーカピカチュウはまさに発想の勝利と言った変装。逆さになって耳パーツと尻尾パーツを付けるなんて、普通じゃ思いつかない。そのくせ普通に浮いてるわ“サイケコウセン”打つわ「イッカー」と鳴くわで、本当に変装する気あるのか疑いたくもなる……。

 ロケット団曰く、こうしてサトシ達とシトロンを分離させることが作戦の「前段階」。「後段階」は、1人なったシトロンに近付くことだった。

 妙な訛りの研究員をよそおい、シトロンをベタ褒めし、序盤の「攻撃吸い取るマシン」を作らせることが真の目的だった。
 ある平和団体のために電気を吸収するエレザードのマシンを作る、というくだりに違和感を覚えそうなものだが、シトロンはマシンを作り上げる。
 「電気ワザは全然へっちゃら、エレザードマシン」と名付けたが、相変わらずネーミングセンスが酷いと思う。

 もう1つ、部屋の隅になにやらマシンが。
  ムサシ「これは、ポケモン移送装置を作ろうと思ったんです」
  コジロウ「けんども、どぉも上手くいかなくて……」
  ムサシ「途中で……詰まってしまうんですよ」
 しょぼい! 挫折ヶ所しょぼいぞロケット団
 シトロンにかかれば、これの調整も朝飯前。移送距離2kmという条件もクリアし、移送装置も作り上げた。

  コジロウ「本日はぁ、本当にありがどうございますた」
  シトロン「お役に立てて嬉しいです」
   シャッターガチャーン
  シトロン「えぇ……(汗)」
 地味に笑った。


 翌日。
 またしてもロケット団が変装して無銭飲食を働く。ムサシ曰く、こうすれば向こうから正体を突き止めに来る、と。あぁ、なるほど。

 そしてやって来るサトシたち。
  ムサシ「無理に下品にするの大変だったんだからぁ」
  コジロウ「オレもバカのマネするの大変だったぜ」
 酷い言いようだなおい。
  ムサシ「ロケット団が未来を切り開くとき!」
  コジロウ「ロケットニックギア、オン!」
 そしてまさかのシトロンの物まね。出てきたのは、シトロンが作ったエレザードのマシンだった。
  シトロン「えぇっ!?」
  ムサシ「今さら気付いてもアフターフェスティバル! 後の祭り!」
 ムサシいま何つった!? アフターフェスティバル!? 新しい! 地味に気に入ったけど、子供分からないだろ……。

  コジロウ「わざわざ偽物になって悪さしたのも、オレ達の緻密の作戦さ!」
  ムサシ「今日こそはピカチュウをゲットするわよ! この“電気ワザは全然へっちゃら、エレザードマシン”で!」
  ユリーカ「まんまのネーミング……」
  ムサシ「アタシもそう思ったのよ……」

 やめたげて! 敵味方ともどもでシトロンのネーミングセンス言うのやめたげて!
 シトロンもうガクガクしてる! ネーミングセンス言われてか騙されてかどっちでもいいけどガクガクしてる!

 そんでもってバトル開始!
 ピカチュウが“10万ボルト”を出すが、エレザードマシンによって無効化、“エレキボール”も無効化。さすが電気へっちゃらマシン。……でも、このくらいならロケット団だけでも作れた気が……。

 そうこうしているうちにピカチュウが捕まり、埋まっていたポケモン移送装置に取り込まれてしまう。
  コジロウ「これも、シトロン様に作って貰いましたぁ」
  シトロン「だぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!」


 なぜそういう体勢になる!?

 すると突然、エレザードマシンの様子が!?
  ユリーカ「お兄ちゃんが作ったってことは……」
 言わんとしてることは分かるが、シトロンの発明=爆発というのは、もはやメンバーさえも確信しているのであった。

 爆発。
 ピカチュウは移送後なので、今日は「良い感じ〜」で飛ばされていったロケット団

 さて問題はこれから。
  サトシ「シトロン、オレもカプセルに入れて送ってくれ!」
 なぜそういう発想になる?
 それが無理とわかれば、単身で移送装置に潜り込もうとする。体張り過ぎや。すかさずセレナが止めるが、ここでシトロンが、けじめをつけるつもりか、自分が解決すると言いだす。

  シトロン「セレナ、ガイドブックを貸してください」
  セレナ「えぇ……」
 ってかそれガイド“ブック”じゃないよね? 思いっきりスマホ的な何かだよね?
 シトロンいわく、移送距離は2km、ガイド端末の地図上で半径2kmの範囲を示し、ここの何処かにいると言う。久々にホルビーを出し、移送装置がどの方角へ伸びているか、穴を掘って確認させた。
 ……ちょっとまて? ロケット団、一夜にして2kmもあのパイプ埋めたの!? まぁ落とし穴に定評のあるロケット団なら、不可能ではないだろうな。

 案外すんなりロケット団の居場所を突き止め、再バトル……と思いきや、シトロンの“ポケモンのワザなんでも吸い取るマシン2号”が登場。おいやめろそのロケット団とのバトルを根底から覆すマシンは。
 結局そのマシンとホルビーピカチュウの活躍で、ロケット団を撃退した。直後、2号も爆発した。

 この後、シトロンが設計図を見せるシーンがあったことから、今後3号が登場するかもしれない……。


 ● 総括
 久々の息抜き回は、最近目立たなかったシトロンが活躍する話だった。
 ネタに走った話である一方、ロケット団の作戦はなかなか考えられていて、単純に笑わすだけの話ではないことが伺える。
 なんとなく、シトロンの新たな一面を垣間見れたストーリーであった。


 サカキ様お久しぶりっす!