ポケモンXY感想−10話目

第10話「ハリマロンVSメガメガニャース!!」


 クッキーに続き、マカロンを作るセレナ。“人が食べるもの”を上手に作るヒロインは、何気に初ではないだろうか。

一方ロケット団。妙にリアルなPCで動画を見ながら、作戦の打ち合わせ中。プラターヌ研究所のメガ進化に関するデータを奪い、それをメカにインストールして“メガ進化メカ”を作るらしい。
 ソーナンス「ソ〜ソッソ〜」
 そんな鳴き方するのか。
 
 コジロウ「メガ進化より凄い、メガメガ進化の、メガメガメガメカに、ニャーが乗り込む!」
 ムサシ 「……え? もう1回言って」
 コジロウ「メガ進化より凄い、メガm……」
 〜OP〜

 カットされた! 新しい(笑)

 プラターヌ博士に挨拶に行ったサトシたち。お茶請けにとマカロンを差し出すが、中身がない。見れば研究所のハリマロンがつまみ食いしていた。
 このことで、今後のハリマロンのキャラが何となく想像できるのは、自分だけだろうか。

 そんななか、外ではロケット団が。
 メガ進化データを奪うため、トラックで研究所に突っ込んだ!
 こういう襲撃方法はこれまで無かった気がする。新しいことに挑戦しているという表れか。
 手早くプラターヌ博士を拘束し、トラック荷台に押し込むロケット団。それを見ていたセレナとユリーカは、博士を助けようとトラックに乗り込むが、逆に出られなくなってしまう。博士もろとも、連れ去られてしまった。

 それを見ていたハリマロン
 ハリマロン「リマ! リマ!」
 サトシ 「え!? みんなが!?」
 ……なんで分かるんだよ。さも当然のごとくポケモンの言葉を理解するサトシへの突込みはさておき、ヤヤコマがトラックを追う。
 しかしセレナがトラックからマカロンを撒いていたらしく、匂いでそれに気付いたハリマロンが、サトシたちを誘導。ヤヤコマ意味ないじゃん……。

 トラックはアジトっぽい所に到着。ロケット団がトラックの荷台を
開けると、そこにはセレナとユリーカの姿が。
 コジロウ「何なんだお前たち!?」
 ユリーカ「何なんだお前たちと聞かれたら、答えてあげるが世の情け!」
 セレナ「せっ世界の破壊を防ぐため、世界の平和を……」
 9話にしてロケット団の物まね来た!
 ……9話と言うか、ユリーカにしてみれば3回、セレナにしてみれば2回しかロケット団の名乗り文句を聞いていないはず。何故できたのか……。
 あっさり捕まってしまったセレナとユリーカ。プラターヌ博士にメガ進化の秘密を聞き出すための拷問……鏡を爪で引っ掻く! ウソップかよ! それで折れる博士も博士だけどさ。

 アジトを突き止めたサトシとシトロン。下手に忍び込んではマズいと様子を伺うも、ハリマロンがマカロン欲しさに既に侵入していて……止む無く強行突入! これハリマロン=トラブルメーカー確定だ。

 ロケット団の名乗り文句をガン無視し、セレナたちを助けるサトシたち。それに嘆くロケット団だが、メカへのデータのインストールが完了し、力を得たニャース型メカが始動する。
 プラターヌ「お〜マーベラス! なんと力強い!」
 シトロン「敵ながらなかなかの発明品。ワクワクしますね!」
 目を輝かせながら見入る2人。考えてみると、これまで数々のメカを作り上げてきたロケット団は、シトロンにとって興味深い存在に成り得るのではないか。通常使用で“爆発しない”点、シトロンよりも技術は上だろうし。

 始動するメカから逃げる最中、マカロンを庇ったハリマロンにメカが迫る。それを助けたのはシトロンだった。
 シトロン「君がマカロンを大切なように、僕もサトシたちが大切なんです。何とかしないと……」
 シトロン純粋や。そんな彼の心情をくみ取ったのか、ハリマロンが動く。


 さて、このメカは例によって電撃対策済み。ミューツーの逆襲アレンジっぽいBGMが流れる中、ピカチュウは逃げるしかなく、それを庇うサトシも巻き込み、メカの腕が迫る……が!

 メカが停止。
 その後ろでは、電源ケーブルを引っこ抜いたシトロンとハリマロンが、これ以上にないドヤ顔で立っていた。これをドヤ顔と言わずして、いったいどう表現すればいいのだろうか。清々しいほどのドヤ顔だ。

 しかしメカは予備電源を使用して復活。そこんところは準備周到だ。ハリマロンも加勢するが、メカはびくともしない。
 そんななか、思わぬ助っ人が現れた。……メガバシャーモだ。2話のガブリアス事件で、サトシを助けたあいつだ
 メガバシャーモの“かえんほうしゃ”(らしきもの)は、メカを簡単に焼き尽くす。
 コジロウ「同じメガ進化同士なのに……!」
 いや、同じじゃないよね。明らかにメカはメカだよね。
 これによって、ピカチュウハリマロンのワザがメカに到達。やなかんじでバトル終了だ。

 メガバシャーモバシャーモ仮面(勝手に命名)の正体はリモーネ、すなわち、シトロンとユリーカの父親だった。
 なぜ貴方が……そして早い段階で正体を明かしてしまった意図はいかに。今後、デンリュウもメガ進化するのだろうか。まぁ数ある電気ポケモンの中からデンリュウが出ているということは、メガ進化すると言っているようなものだが。

 研究所に戻り、別れの時。ハリマロンが寂しそうにこちらを見ている。やっぱりここでゲットになるらしい。OPでシトロンとハリマロンが一緒に写っている訳だから、当然と言えば当然。
 シトロン「はいっ! 化学が輝く It's a great success! ハリマロン、ゲットです!」
 ユリーカ「ハリマロン、キープです!」
 長いっ!
 ○○ゲットかも! ○○ゲットで大丈夫! ○○ゲットで……Good taste!
 ……と、シリーズが変わるごとに長くなっていく。

 それはそれとして、サトシのセリフで1つ。「研究所、また壊れちゃいましたね」とあった。……嫌な予感しかしない。明らかに“サトシたちが立ち寄ると壊れます”フラグを立てて来た。
 ストーリー上、ショウヨウシティなどをぐるっと回って再びミアレに立ち寄るのは明らかで、高い確率でまた研究所は壊れるだろうな。お気の毒に……。

 今回は笑いを誘う演出が目立ち、しかも空回りしていない。今のところハズレなし!

 ● 総括
 御三家が出そろい、ある意味本格的な旅のスタート。それとロケット団のシーンや作戦も丁寧に描かれていて、これまでとの違いが鮮明に表れていた。



 大きいお友達を狙いに来ています。