ポケモンXY感想−11話目
誰がパスタを作ったのか。それが一番気になった。
食事中のサトシたち。そこに現れたのは、2匹のヤンチャム。見た感じ可愛いが、何やら金銀編のヒメグマや、DP編のトゲピーのような気配が。
2匹が何を言っているか調べるため、シトロンが作ったのは翻訳機。……ニャースの存在意義を全否定しに掛かって来た!
が、案の定と言うか、定番の爆発で、翻訳は無かったことに。これが成立したらやはりニャースに悪い。
その時、ロケット団がピカチュウ、ケロマツ、フォッコ、ハリマロンを強奪! ヤヤコマはマーイーカの墨で目をやられ、みすみす逃がす結果となった。
一方ロケット団は気球で本部に移動中……だが、誰の手柄になるかで揉め始める。
コジロウ「捕獲装置はオレが作った」
ニャース 「ニャーは作戦を考えたニャ」
ムサシ 「私は今だ! って合図した。ここ重要でしょ?」
ムサシよ、何故それだけでそんな堂々と断言できるんだ。コジロウもお怒りのようで、凄まじい口調で否定否定否定。聞いてて面白い。
そして案の定、何だかんだで気球は爆発した。
サトシたちは、デデンネがピカチュウの電気をキャッチできるという性質を利用して、ポケモン達を探すことに。これがデデンネの活躍方法か。てっきり完全マスコットキャラだと思っていた。
そのピカチュウたちも、バラバラに落下したようだが合流しつつあった。
木に引っ掛かったニャースに助けを求められるが、ピカチュウは白け顔。この顔は初めて見た。ひとまず助けると、ニャースから休戦を求められ、握手。……そこで“つい”電撃を出すピカチュウがピカチュウらしくて良かった。あぁ、休戦状態で何度裏切られているのか。
フォッコの動きも可愛かった。尻尾が汚れているのを見せまいと、すっと後ろに隠す。ポケモンでも女の子なら気にするんだな。それをケロマツが“ケロムース”でとかしてあげる。万能だな、ケロムース。フォッコの眼差しが可愛かった。
フォッコが小枝を食べる習性が登場、それを真似したハリマロン。
「もぐもぐ……こんなマズいもん食えるか!」
と言わんばかりの勢いで投げた小枝が、ゴロンダの額に突き刺さった。
当然襲ってくるゴロンダ。驚いたハリマロンが放った“ミサイルばり”は、ゴロンダの顔に命中、加えていた笹の葉を粉砕した。
すると、ち〜ん、と言う効果音が似合いそうなほど落胆するゴロンダ。どうやら笹を失うと元気がなくなるらしい。
ちょうど合流したサトシたちに、翻訳機もとい、ニャースがことのあらましを説明、皆でゴロンダが好む笹の葉を取りに行くことになった。ニャースはゴロンダが心配だから残ると言う。
このときシトロンが「ゴロンダ“さん”」と言ったのには違和感が。丁寧なのは分かるが、男キャラでポケモンをさん付けしたのは、何気に初めてではなかろうか。
セレナ 「なんかニャースが気になるなぁ」
ユリーカ「でも、一人じゃ大したこと出来ないと思うよ!」
ユリーカさらっと酷いこと言うな。無邪気さからだとは思うが……。
笹を採取してゴロンダのもとに帰ってくると、ロケット団が集合、ゴロンダとヤンチャムを拘束して待ち構えていた。
ここからまたバトルとなるが、なかなか見ごたえがあった。
まず、ムサシが新しくゲットしたバケッチャが放つ“やどりぎのタネ”。ピカチュウ、ケロマツ、フォッコ、ホルビーには効いているが、ハリマロンに効果は出ていない。エネルギーを吸い取る描写が無かった。
しかしヤドリギで拘束状態に変わりはない。打開策は、例の笹を、ロケット団側にいるゴロンダに咥えさせること。その役を買って出たサトシは、単身、ロケット団に突っ込んでいく。その躍動感が半端なかった。そしてそれを援護するポケモン達。トレーナーは指示を出していない。ピカチュウを筆頭に、あくまでもポケモン達の判断で。
ソーナンスの“ミラーコート”対策で、“ひのこ”と“ミサイルばり”をソーナンスの足元に落として砂埃を上げ、ロケット団のスキを突く作戦は関心ものだ。
ポケモン達の援護もあって、ゴロンダは復活。ロケット団を撃退したのであった。めでたしめでたし。
今回分かったことは、必ずしも、ロケット団が登場セリフを言わないこと。これは少し意外だった。これまでは“以下省略”を使ってでも名乗っていただけに、そのプライドはどこへ行ってしまたんだろうか。
そして、何気にサトシがセレナをエスコートする場面があった。セレナ側の反応は描かれていなかったが、こういうシーンも忘れずに組み込んでくれるのは嬉しい。
● 総括
ポケモン達が各々の判断で行動する回。戦略的にはトレーナーをも上回るかも。それと気のせいか、今回はセレナの際どいシーンが多かった気が……。