ポケモンXY感想−7話目

第7話「セレナにおまかせ!? 激走サイホーンレース!」

 ……あれ? ポケモン……だよな。アレ?

 セレナがサトシたちの旅について行くことになったのは、サトシからのお誘いだった。
 「セレナのおかげでジムを攻略できたんだ。これからも一緒にいて貰えると、助かるんだけど……」
 そうか。前回サトシが、勝利は皆のおかげと言ったのが、ここに繋がっていたのか。理由に不自然さは無い。
 対するセレナはもちろん即答OK。彼女にしてみれば願ったり叶ったりだろう。明らかにテンションが上がっているのが、その後の言動から見て取れた。

 さてさて、セレナはどうして旅に出たのか。シトロンが尋ねる。
 するとセレナはハンカチを取り出し、「ずっと返そうと思ってたの」と、それをサトシに手渡した。
 一見シトロンを無視しているようにも見えるが……。そして、セレナが旅に出た理由=サトシにハンカチを返してお礼を言うこと、と言うことが判明。予てからPVなどで告知されていた、“セレナはサトシに会ったことがある”理由と言うのが、7話にして語られる形となった。

 回想では、迷子のセレナが、サトシに怪我の応急手当をしてもらい、皆がいる所まで送り届けるという過去が語られた。
 ……しかしこの回想が、予想外の方を向いたものだった。怪我して立てないと言うセレナを起こし上げ、抱き止める。そして手を握ってエスコートする。
 まさかポケモンがこういう話を作るとは……と言うのが第一印象。
 この時セレナはサトシに惚れたんだなぁと。サトシはそう言うこと自覚してないんだなぁと。
 そしてBGMも良かった。クエノのアレンジだったが、抱き止めるシーンでハイライト、こんなにマッチする……させるとは、気合の入れようも伝わってくる。

 で、回想後。そのハンカチを返すために旅だったのかと思いきや、彼女の口から「懐かしくて、会いたいなぁって思って」と。やはりハンカチ返すのは口実で、旅の目的はサトシに会うことだった!

 そしてサトシも思い出す。
 当時セレナは自分の名を名乗らず、それでサトシも記憶が薄れていたらしい。思い出しただけでも奇跡のような気もするが。
 「でも、サトシったら全然気づいてくれないんだもん」
 と言いながら頬をぷくっとするセレナ。これ完全にラブコメ路線行ってる。ニヤッとするユリーカも可愛かったが、ここのセレナもまた可愛い。思い出してもらって安心の裏返しだったのかな。

 近くの町でサイホーンレースが行われており、サトシは飛び入り参加することに。サイホーンはレンタルできると言うことで、サトシはどの個体をレンタルしようかとサイホーンに近づくと、「後ろから近付いちゃダメ!」セレナがぴしゃり。
 彼女の親はサイホーンレーサーで、自分も練習しているとのこと。彼女自身は乗り気では無いようだが。

 そこでサトシは、セレナをコーチにサイホーンに乗る練習をすることにした。
 ピンクのツナギに着替えたセレナ。ポニーテールを結び、ツナギには自分で刺繍したハートマーク。ユリーカ、シトロンが服装を褒め、セレナも「どう? サトシ!」と聞くが、サトシはさほど興味ない様子。じぶんのツナギ姿に「雰囲気出てんじゃん!」と言う始末。やっぱりサトシはサトシだった。
 それに対してセレナは一瞬ムスッとするも、サトシに似合ってると言う。心が大らかなんだなと思うと同時に、サトシに褒められなくて残念だろうなとも感じた。

 サイホーンに乗るのを諦めず、何事にも常に一生懸命向き合うサトシを、セレナは優しい眼差しで見つめる。これ惚れ直したな。
 サイホーンに集団で舐められたり、サトシのためにクッキーを焼いたりと、セレナの女子力をふんだんにアピールし、極めつけは最後。

 「頑張ったサトシに、ご褒美!」
 頬を赤らめ、クッキーを手渡して言ったこの一言。確実に惚れてます、セレナ。ここまで惚れてるアピールされると、見てるこっちもニヤニヤしてしまうし、応援したくなってしまう。

 その他、ユリーカのサイホーンすりすりは幼くて可愛らしかったし、ガチゴラスのパジャマには衝撃を受けたし、シトロンのアグレッシブに機械を破壊するシーンは「おぉっ」と感じたりで、お腹いっぱいの第7話だった。

 ● 総括
 とにかくセレナが可愛かった。大きいお友達を掴みにかかって来てる。何よりポケモンでもラブコメ路線をやることが明示された回でもある。セレナが今後どのようにサトシに近づいて行くか、本当に楽しみだ。


 この笑顔にやられた……