ポケモンXY感想−8話目

第8話「ポケモントリマーとトリミアン!」


 ユリーカがトリミアンに撥ねられた。小さい子と大型犬、って考えると、地味に危ない。
 トリミアンのトレーナーは、ポケモントリマーの見習い、ジェシカ。可愛い子を投入してくるなぁ。

 ビオラに続き、ユリーカのシルブプレが炸裂。確かに可愛い子だけど、シトロンは疲れるだろうなと同情する。

 トリミアンは自分が認めた者にしかトリミングを許さず、ジェシカはまだ認められて無い様子。その悩みや焦りが、表情に出ているような気がした。
 彼女は知識は持ち合わせているようで、ただ自信がないためか、トリミアンの方は拒否反応を示している。何かキッカケがあれば良いのだろうが……。

 そんな時に現れたのは、ポケモントリマーに扮したロケット団。作例としてソーナンスのトリミング姿をファッションショー的に見せる。モナリザ風や、エースを狙え風など……って、それトリミングじゃねぇ! あとソーナンスの声色ひとつひとつ変えてて、うえださん頑張るなぁ。

 ロケット団フォッコのトリミングをお願いするセレナ。完了までどこかで時間を潰すように言われるサトシ達だが、ここで自分たちが会ったトリマーは、泥棒集団だと言うことを知る。急いで戻るも、そこは蛻の殻。

 急いで探し出し、バトル展開に。このバトルがまた凄かった。
 マーイーカの墨で目をやられたピカチュウに、サトシが回避や攻撃方向の指示を出す。サトシがピカチュウの目になって戦うと言うことだ。
 方向は的確、ピカチュウの動きも機敏。サトシとピカチュウの信頼関係を表現するとともに、サトシのトレーナーレベルの高さも伺える。サトシ凄い! と言うメンバーの雰囲気も伝わり、見ていてワクワクする流れだった。

 そんな中、ムサシはトリミアンを檻のような機械で捕獲してしまう。それを目の当たりにしたジェシカは思い出す。初めてパートナーのトリミアンを貰った日、そこから過ごした日々、そして、トリミアンが自分を認めてくれなくて焦る日々……。
 ジェシカの目の色が変わった。本来サトシがやるような檻への体当たり。それでダメならと、木の棒で檻のコアを破壊、見事トリミアンを救出した。
 吹っ切れがついたのか、ジェシカもトリミアンでバトルに加勢、ロケット団のやな感じに持って行った。

 このことで、ジェシカは変わった。本当に初盤と救出以降で目の色が変わっていて、自信を取り戻し、ひとつ成長した彼女が描かれている。
 トリミアンもこの件でジェシカを認めるようになり、トリミングしてハッピーエンド。

 今回は、物語の進展にさほど関係ない所謂“日常回”だったが、ゲストキャラの問題解決、サトシのバトルレベル、ソーナンスのお遊びが盛り込まれた、完成度の高いものだった。今後もこのクオリティが続くのか、逆に心配になる。ジェシカが可愛かったことも大きいのかな。

 ● 総括
  日常回としては傑作。ロケット団とのバトルも単調でなく、XYの気合の入れ方が伝わってくる話だった。