ポケモンXY感想−2話目

第2話「メガシンカプリズムタワー!」


 ロケット団を撒いて、傷ついたケロマツポケモンセンター……ではなく、それより近くにあるプラターヌ研究所へと運ぶサトシたち。

 ケロマツの怪我の程度は浅く、大したことはない様子。このケロマツ、実は新人トレーナーと旅立ったのち、彼の性格からトレーナーと別れてしまったのだと、プラターヌ博士から伝えられる。

 プラターヌ博士の研究内容は、ポケモンがもう1段階、別の進化を遂げる――メガ進化について。
 それを盗み聞きしていたロケット団は、研究所のガブリアスを盗もうと、ガブリアスに洗脳用(?)の機械を取り付けるも、錯乱したガブリアスの攻撃によって、お決まりのアレに。

 ガブリアスは容赦なく研究所を破壊し、街もそこそこに破壊しながら暴走を続ける。
 街を容赦なく破壊、そして人々が逃げる描写を入れると言うのも、震災の影響か、最近ではあまり見ないもの。

 ガブリアスが、泣いてる……!
 サトシは躊躇いなく、ガブリアスの後を追う。ケロマツもそれに加担し、ガブリアスがいるプリズムタワーへと向かった。

 高所をものともせず、ついにプリズムタワーのほぼ頂上に来たサトシ、ピカチュウケロマツ

 来たぜ、ガブリアス……!

 来ましたこのシーン。まさか、アニメのサトシがここまで格好良く感じるなんて、思ってもいなかった。

 そして、ガブリアスに攻撃せず、優しい言葉で説得にかかる姿勢にも、非常に好感が持てる。
 そんなサトシの訴えが届き、ガブリアスは錯乱から抜け出した……と思いきや、機械が暴走し、さらに苦しむガブリアス。ふらふらと後退する先に、足場は無い。

 ガブリアスっ!

 とその時、ケロマツが“ワザではない”ケロムースと呼ばれる一種のアワの塊を、ガブリアス目がけ発射! 足元が固定され落下の危険が回避されたところで、ガブリアスに飛びつくサトシ。目的はもちろん、機械の破壊だ。
 リアルポケパレル……は置いておいて、ピカチュウアイアンテールで、無事に機械を破壊、ガブリアスは正気を取り戻した。
 一瞬、ガブリアスが涙を流す描写が映った。いかついバトル向けのポケモンも、やっぱりポケモンなんだなと思わせる一面だった。

 安堵するサトシたち……だが、ガブリアスの攻撃でタワーの一部は脆くなったいた。
 突如ピカチュウの足元が崩れ、ピカチュウは地面に向かって落下した。
 サトシは、これはもうお約束、当然といった感じで、なんの迷いもなくピカチュウの後を追って飛び降りた。

 どよめく群衆。
 ピカチュウに追いつき、抱きしめ、ともに落下するサトシとピカチュウ

 それを救ったのは、空港で見た、バシャーモのようなポケモンだった。
 プラターヌ博士によると、それはバシャーモの新たな進化の姿、メガバシャーモであると言う。新たな発見例だとも。

 一見ライバルポジションだと思われたメガバシャーモだが、サトシたちを救ったこと、そしてそのトレーナーが、よく分からん覆面を付けているところを見ると、グライガーマンのようなヒーローものなのか。現時点では定かではない。

 一方で、XYのヒロイン、セレナはと言うと、家で一連の事件の報道を眺めていた。テレビに映るサトシに、何やら思い当たる節があるようだが……。
 この時点で、セレナが旅立つような描写は無い。

 ● 総括
 明確に“メガ進化”を登場させ、今後のメガ進化ポケモンに期待。そして作画もメガ進化したのであった。