ポケモンXY感想−90話目
第90話 「タッグバトルは友情バトル! イーブイ初参戦!!」
本当にさらっとヒャッコクシティに到着したサトシたち。
あまりにもさらっと到着したもんだから拍子抜けだ。ヒャッコク到着を表すために日時計が登場するかと思ったが、それは無し。やはり第92話で本格的に描こうと言うのか。
さて、翌日のトライポカロンに向けて、セレナは調整中。汗をかくまで練習をこなすが、「まだまだこんなものじゃエルさんに追いつけない」と、セレナの気合い、やる気は十分だ。あと久々にエルの名を聞いた気がする。
テールナーとヤンチャムの演技を見つつ、イーブイもセレナを応援。
相変わらずホルビーと一緒だが、もはやこれが自然となりつつある。
セレナ 「明日のポカロンは見ててね。絶対に勝つから、次の舞台には一緒に出ようねっ」
イーブイ 「ぶぃ♪」
セレナ 「ホルビーも付き合ってくれてありがとう。イーブイも安心みたい」
ホルビー 「ほっびぃ」
イーブイ 「ぶいぶぃ」
微笑むだけで可愛い。
そして、ホルビーにきちんとお礼を言うセレナにも好印象。こういう面を見ても、セレナの育ちの良さと言うか、人間性の良さが伺える。
加えてホルビーの株が急上昇しつつある今日この頃。
一方、相変わらずイーブイに接近するハリマロン。相変わらずハリマロンを避けるイーブイ。
避けると言うより、人見知り相手に積極的に接近するハリマロンが悪い訳だが、彼はその辺のことを考えないのだろうか。
それでもハリマロンに謝るセレナは、やはり良い子である。
と、その時。
ティエルノ 「おーい久しぶりー!」
シュバババババババババ……スタッ!
ティエルノ 「げぇんきだったかいみんなぁ!? 特に……セレナ! 会えて嬉しいよぉ!」
セレナ 「うん、私も……」
だからお前は何やねん。
せっかくヌメイル進化回で(個人的)ティエルノの株が上がったと言うのに、セレナを目にしたらコレである。テールナーはもっと怒るべきだと思う。
ティエルノのカメールは、何気にカメックスに進化していた。
サトシたちレギュラーキャラ以外の成長に関しては徹底的に省くというスタンス、嫌いじゃない(むしろ無駄が省けて良い)。
サナ 「あー! ティエルノに先越されたー!」
ティエルノ 「いっちば〜ん!」
……と現れたのはサナ。
セレナとサナが女の子らしい再会の挨拶。
で、地味にサナとティエルノの遣り取りに注目。こういう言葉の掛け合いを聞くと、2人が仲の良い友達だと実感できる。
サナのフシギダネも、フシギソウに進化していた。
サトシたちレギュラーキャラ以外の成長に関しては徹底的に省くというスタンス、嫌いじゃない(むしろ無駄が省けて良い)。
テールナーとフシギソウの可愛い挨拶。ヤンチャムに対しては握手。
フシギダネの頃は笑いもしなかったフシギソウ、進化して性格が丸くなったのか。
そんな3匹の遣り取りに、イーブイは少しだけ興味を持ったようだ。
しかし、いざサナに見つかると……。
震え上がる可愛さ。
セレナ 「ごめんね。この子ちょっと臆病なの」
ティエルノ 「へぇ〜」
シトロン 「森に1人で居たので、賑やかなのが苦手なのかもしれません」
サトシ 「すぐに慣れるさ!」
サナ 「良いな〜!」
セレナに抱かれながらも嫌がるイーブイ凄く可愛い。
イーブイを見つめるサナは、育て方次第で色々な可能性を秘めていると切り出した。
ご存知イーブイは、8種類のポケモンに進化することが出来る。ブースター、サンダース、シャワーズ、エーフィ、ブラッキー、リーフィア、グレイシア。いや全部可愛いんだけどね。
セレナ 「わぁ……」
イーブイ 「ぶぃ?」
セレナもイーブイも、進化の可能性について興味津々といったところ……でもないか。
その可能性を凄いねと言うセレナに対し、イーブイはいまいち分からないようで首をかしげる。その仕草さえ可愛い。
とにかく、この段階で進化について語られると言うことは、この先いつか(2月)、イーブイに進化の時が訪れるのだろう。何に進化するかは、これからのお楽しみだ(ニンフィア)。
ポケモンセンターのカフェに入ったサトシたちは。
せっかくサナとティエルノが居るんだからトロバも来ればいいものを、写真に夢中で来れないんだとか。リザードは怒って良いと思う。
サトシ 「って言うか、どんなポケモン見つけたんだろうな?」
ユリーカ 「ユリーカも気になるー」
セレナ 「今度会ったら、フォトコレ見せて貰おう」
ユリーカ 「うん!」
……せめてものトロバのフォローと見るべきか。
ところで、ティエルノは既にヒャッコクジムに挑戦していたようだ。
その結果は……。
ティエルノ 「負けたよ」
サトシ 「え?」
シトロン 「ティエルノが負けるなんて」
セレナ 「そんなに強い相手だったの?」
いやティエルノが強いイメージ無いんですがそれは。
ヒャッコクジムと言えば、エスパータイプのコジカ。原作をプレイしている身としては、とんでもなく印象が薄い。
サトシ 「……で、どんなバトルしたんだ!? そんなに凄いジムなのか!?」
サトシさん食い付きすである。
ティエルノ 「う〜ん……どう言えばいいんだろう。不思議と言うか凄いと言うか……」
サトシ 「あーやっぱごめん! やっぱり自分で確かめる」
いや聞いといてそれはどうなんやサトシ。
サトシ 「ジムに行ってからのお楽しみだ」
ティエルノ 「そうだね。それが良い!」
しかしティエルノも案外大人。
サトシの勝手な聞き出し&ストップにツッコムことなく、サトシの気持ちを尊重した形だ。
サナ 「ほんとサトシって前向きね」
……それを前向きと言うのだろうか。
サナ 「そういうところが良いんでしょ?」 ヒソヒソ
セレナ 「ふぇっ!?」
セレナ 「あっ、えっえっと……、サトシの前向きさは、私もっ、見習わなくちゃと思っていまして……」
サナ 「」 ニヤニヤ
サナ……気付いてたんかーい!?
いやまぁ発端はサマーキャンプだろうけど。桟橋でサトシの教えを嬉しそうにサナに伝えたりすれば、そりゃ勘付かれますよ、うん。
サトシ 「ん……なんか言った?」
セレナ 「ひっ……!? ううん! なんでもないっ!」
サトシ 「あっ……そぉ」
サナ 「はぁ……」
セレナ 「とほほ……」
これもうサナ完全に分かってる! この仕草は完全に分かってる!
ミルフィ、ユリーカに続き、サナまでもセレナの好意に気付いていたことになるが、その反応が三者三様で面白い。
ミルフィは面白がって煽ってるが、ユリーカはセレナを直接からかうことは無い(影でニヤニヤしてるイメージ)。そしてサナは、からかいながらも嫌みが無く、これぞ友達、といった感じだ。こういう仲が丁度良いのかな。
もし今回、サナのヒソヒソ話をユリーカが聞いていたら、彼女はセレナに対してどのような反応を見せたのだろうか。……もしくは、サトシに何かしら働きかけるか。
一方、少しだけ気になる点もあって、それは、恋愛関係の からかいが、面出脚本に集中していることである。第26話のミルフィ初登場は別だが、第7話、80話、そして今回は面出脚本。
面出脚本だけでセレナの恋愛バレが進んでしまい、他の脚本家さんの回で、それらが空回りしないか、少々心配なのだ。
XY編は各話のリンク、伏線が しっかりしているので無用の心配かもしれないが、果たしてこの恋愛バレが、今後どの程度活用されるのか、何となく気になるところだ。
ホルビー 「はい、ポフレだよ」
イーブイ 「ありがとう♪」
美味しそうに食べるイーブイがグッとくる可愛さ。
ハリマロン 「僕だって……イーブイ、これ食べて!」
イーブイ 「えっ……ぇっ……やっ……いいのぉっ……」 ダッシュ!
……これやっぱり猫だ! イーブイの動き、これ見知らぬ人に怯えて飼い主の元に逃げ込む猫だ!
ハリマロン 「うぅっ……ねぇ食べてみてよぉ。僕そんなつもりじゃ……」
ユリーカ 「はいハリマロンは ここに居て」
ハリマロン 「うぅ……もぉ自棄食いじゃぁぁぁ!」
何となく、ハリマロンがそこまで悪いようには見えなくなって来た。
ホルビーを真似したとは言え、イーブイと仲良くしようと考えた行動な訳で、追いかけたのも、別にイーブイをいじめるためじゃない。ハリマロンなりに、ベストな答えを模索しているのだろう。
考えすぎかもしれないが、ハリマロンはイーブイの人見知りを克服させてあげたいのかもしれない。
セレナ 「ごめんね、ハリマロン」
サナ 「臆病かぁ……。その子もポカロンに出るの?」
セレナ 「うん。次の大会には って思ってる」
サナ 「そっかぁ。でも、トライポカロンは大勢の人が見に来るから、ちょっと心配ね……」
シトロン 「そうですね。まだ僕たちにも慣れてませんし……」
ユリーカ 「そんなこと無いよ。そーっとだったら近くに行っても大丈夫だもん」
ユリーカの言う通り、そっと近づけばイーブイは大丈夫らしい。それは、前回89話の終盤で描かれていた。
けれどポカロンは違う。誰か知らない人が“近付いてくる”ことは無いだろうが、何千と言う観客の視線が集中する中で演技すると言うのは、なかなか度胸がいることだと思う。
それをこのイーブイが、耐えられるかどうか……。
と、言う訳で。まずは他人に慣れる特訓をしてみよう。
まぁ早速サトシの「特訓だ!」に驚いて植木鉢に隠れてしまったが、もう正しく猫である。
横に並んだデデンネ、ゲコガシラ、ピカチュウ、ハリマロン。
イーブイのペースで、彼らに触れて見ようと言う、いわば慣らしの特訓だ。
セレナが後ろにつき、ホルビーが付き添い、少しでもイーブイが安心できるような環境を作り出す。
そしてイーブイは歩き出した。
もう明らかに重い足取りで、不安そうな顔で、冷や汗かきながら。……そんな
イレギュラーな表情でも可愛いんだから反則だ。
デデンネに触れようと……頑張ったのだが、結局は尻尾で撫でる程度に。流石にいきなりは難しいか。イーブイにしては頑張った方だろう。
続くゲコガシラ、どう見ても使徒なのだが、無事にクリア。ピカチュウも難なくクリア。そして最後は……ハリマロン。
これがまた気の毒と言うかなんと言うか……、近付いただけで視線を逸らすイーブイ。これにはショックである。
出来るだけ驚かさないよう、慌てて口を塞ぐハリマロンだが、そんなことして呼吸が続くはずがなく……。
ハリマロン 「……ぶはっ!」
イーブイ 「」 ビクッ!
イーブイ 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんセレナぁぁぁぁぁぁぁ!」
可愛い。何て言うかもうホントに可愛いとしか言いようが無い。
涙目になってセレナの後ろに隠れるのも可愛い。撫でたい。
そしてハリマロンはドンマイである。
イーブイと仲良くなりたいと積極的に動く姿勢はハリマロンらしくて良いと思うが、報われないのは、ハリマロンのキャラなのか日頃の行いなのか……。
サナ 「これはけっこう時間かかるかも……」
セレナ 「うん……」
前回89話で懸念されていたことが、こうして証明されてしまったことになる。
泣くほど驚くイーブイが、果たして大勢の人の前に、しかも次回のポカロンまでに、出れるようになるのだろうか……。
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ポケトルのCMだったと思うけど、地味に初代“ポケモン言えるかな”の歌詞並びが使われてるのが嬉しかった。
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セレナたちは、サトシたちと別れてソファに腰掛けていた。
セレナ 「頑張ったね、イーブイ」
イーブイ 「いぶ……」
膝上のイーブイ可愛い。
セレナ 「でも、無理してない? 本当は皆の前に出るのは嫌?」
イーブイ 「ぶぃっ?」
セレナ 「嫌だったら、無理しなくてもいいのよ?」
イーブイ 「いぶぃっ! ぶぃぶぃぶぃぶぃぶぃ! いーぶぶぃ、いーぶい!」
全身で「そんなことないよ!」と表すイーブイの可愛さが半端ない。
セレナ 「イーブイ……あなたも踊りたいのね?」
イーブイ 「いぶい! いっぶぃ」
手のひらに擦り寄るイーブイが本当に猫っぽくて即ち凄く可愛い。
このシーンで、前回の懸念事項の1つが払拭された。
いくらイーブイの意見を尊重したとは言え、トライポカロンを知らないイーブイに「トライポカロンに出よう」と誘ったセレナは、説明不足ではなかったのかと言う点だ。
結果はご覧の通り、イーブイは決してポカロンに出たくない訳ではなく、むしろ、踊りたいと思っている。観客はどうあれ、イーブイは踊りたがっているのだ。
けどそれは、優しく接してくれているセレナを気遣っての、イーブイの強がりかもしれない。
現にセレナは、まるで親のようにイーブイの気持ちを尊重してくれている。ゲット時もそうだったが、そんな彼女の優しさに、イーブイが惹かれたと言うのもあるのだろう。
イーブイの本心は果たして分からないが、イーブイが踊りが大好きなのは事実。ならばいったい、どのように克服して行けばいいのだろうか……。
そんな時、ポケモンセンターの大型モニタに、ポケビジョンが映し出された。久々に見たぞポケビジョン。ところで、ランキングを読み上げるあの赤いキャラ、ジカルテの元に似てない?
1位はエルのポケビジョン。カロスクイーンと言うプロがポケビジョンに投稿して1位を かっさらってしまって良いのかと思わなくもないが、人気なので良しとしよう。
セレナ 「私、あの人みたいになりたいんだ。会ったこともあるのよ。その時、大切なことを教えて貰ったの」
イーブイ 「いぶぃ?」
ポケモンパフォーマーは、いつでも最高の笑顔でいること。自分の笑顔が、みなをハッピーにする――。
エルに教えて貰ったことを、セレナは今でも忘れていなかったようだ。だからこそ、フウジョ大会でスカートが破れるトラブルが起こっても、ステージの上では笑顔で演じ切れたのだろう。
こうした所でこれまでの要素が出てくるのは「おっ!」と思うし、セレナが成長している証拠でもある。それもイーブイに伝えたこともまた、彼女が本気でイーブイに接している証だ。
そしてセレナはハッとする。あの時と同じように、バトルしてみるのはどうかと――。
サトシ 「バトルだって!? オレもオレも!」
飛びつきが早いサトシ。流石である。
かくして、タッグバトルの運びとなる。どのようなタッグになるか以前静かな話題となったが、ここは順当に、サトシ&ティエルノVSセレナ&サナ。ポカロンのヒントを得る為なら、ポカロン組とバトル組で分かれた方が都合が良いだろう。シトロンは相変わらず審判。
フィールドに立つイーブイは、やはりオドオド不安顔。
これまで野生に生きてきた臆病なイーブイは、きっとバトルとは無縁だったはず。
セレナ 「イーブイ、私と一緒に戦おう。一人じゃないからねっ」
イーブイ 「……いぶぃ!」
セレナの言葉でパァっと明るくなるイーブイが愛おし可愛い。
そんなこんなでバトル開始!
イーブイにとって初めてのバトルであろう最初のワザは“まもる”。不自然なほど機敏な動きのカメックスの攻撃を防ぐことに成功する。
しかし、守るだけではバトルにならない。そして対戦相手は、何事にも全力でぶつかってくるサトシ。
サトシは容赦なく、ピカチュウに“10万ボルト”を指示。攻撃先はイーブイ。
セレナはイーブイに回避指示。時間的余裕はあったはずだが、初バトルのイーブイにとって、それは簡単なことではない。
迫りくる強力な“10万ボルト”に恐怖し、足が縺れ、その場に倒れ込んでしまった。
セレナ 「イーブイ!」
サナ 「危ないっ!」
これ普通にトラウマになり兼ねないが、そんなイーブイを救ったのは、隣に居たフシギソウだった。
イーブイ 「いぶっ……?」
フシギソウ 「そう……!」
サナ 「良かった間に合った。イーブイ大丈夫?」
イーブイ 「ぶぃ……?」
セレナ 「ありがとうサナ」
イーブイ 「ぶぃっ?」
ユリーカ 「頑張れーイーブイー!」
イーブイ 「いーぶっ……」
セレナ 「イーブイ。これがポケモンバトルよ。どお?」
イーブイ 「いっぶい!」
おめめキラキライーブイ可愛い。
イーブイの可愛さもさることながら、このシーンに、私はハッとさせられた。あぁ、なるほどなと、一本取らされた感じだ。
何かと言うと、今回のタイトルにある。
「タッグバトルは友情バトル」。これ、てっきりセレナ関係のモノだと思っていたのだ。
タイトル公開当初はサトシと組むのかと思いきや、雑誌情報等でサナと組むと分かり、ならば「友情バトル」は、ポカロンを目指す者同士の友情を描く何かだと思っていた。
しかし実際……、この「友情バトル」とは、イーブイが主軸になっていたのだ。
バトルは決して1人じゃない――。セレナが付いている。タッグ相手のフシギソウが、サナが付いている。応援してくれるユリーカたちが付いている。
野生に住んでいて「仲間」と言うものを知らないイーブイは、このバトル中の遣り取りを通じ、「友情」を感じて「仲間」の意味を理解したのではないだろうか。
ティエルノ 「さぁ、リズム戦法、まだまだ行くよ!」
セレナ 「イーブイ。私たちも!」
イーブイ 「ぶい!」
そしてイーブイは、ハッキリとした眼差しで、バトルに復帰する。
ここでイーブイはイメージする。あの月夜、岩のお立ち台でダンスを踊っていたことを。ティエルノが“ダンス戦法”と発言したことから、イーブイもイーブイなりの“ダンス戦法”を採ろうと言うのか。
何故かトレーナーブースに入り込んでリズムを取っているカメックスを、イーブイは中止する。ティエルノの掛け声に自らもリズムを取り、そして立ち向かう!
“みずてっぽう”(笑) を回避したイーブイは、勇敢にもカメックスの前に飛び込み、そして舞う。
これは、イーブイのダンスそのもの。
あの踊りが、そのままイーブイのバトルリズムになっているのだ。
さらにイーブイはカメックスの前で細かな動きを取り続け、カメックスを翻弄する。あれだけダンス戦法を極めてきたカメックスが惑わされるほど、イーブイのリズムは高レベルなものだったのだ。
そして一瞬の隙を突き、イーブイは攻撃に転じる。
“スピードスター”。見るのは2度目だが、イーブイが発することで可愛さ倍増である。
降り注がれる無数の星……。それを見たセレナは、何かにハッとした。
ティエルノ 「凄いなぁ。イーブイにはびっくりだよ。リズム戦法をお返しされちゃうなんて!」
サトシ 「あぁ!」
サナ 「息ピッタリだったよ! 本当にイーブイと初めてのバトルだったの?」
セレナ 「そう……今の感じ!」
イーブイの動きを見て、セレナはパフォーマンスのヒントを掴んだようだ。そして、すぐに練習したいと言う。
セレナ 「私からバトルを頼んだのに、ごめんなさいっ!」
サトシ 「そう言うことなら仕方ないな」
ティエルノ 「頑張って、セレナ」
サナ 「そうね。セレナたちのパフォーマンスの役に立てたなら」
シトロン 「健闘を祈ります」
ユリーカ 「頑張れー!」
セレナ 「うん。ありがとうみんな!」
そんな彼女のある意味ワガママを笑顔で受け入れてくれるサトシたち、本当に良い子ばっかり! 仲間意識と言うか、優しさと言うか、とにかく見ていて気持ち良い。
あと地味にサナの胸があった。
場所を移したセレナたち。
イーブイからダンスを教わり、それをポヒントに、カロンの舞台でやってみたいことがあると言う。
ヒャッコク大会にイーブイは参加しないが、イーブイの指導が入ることで、それは“イーブイも参加している”と言っても良い。
だからこそセレナは、「みんなで一緒にパフォーマンスを作り上げよう」と言ったのだろう。
ポカロンに、ダンスに興味はあるが、大勢の人に慣れないイーブイ。
セレナの行動は、そんなイーブイを想った、現時点での最善のものに違いない。イーブイのヒントを取り入れることで、疑似的に、イーブイ自身もポカロンの舞台に立っている感覚を得られるのだから。
これが上手くいけば、次はイーブイが舞台に立つ番だ。そのためには、練習あるのみ!
セレナ、テールナー、ヤンチャム、そしてイーブイは、翌日のトライポカロンを成功させるべく、早速練習に取り掛かりはじめるのであった。
そして翌日……、きっと前日の練習に熱が入ったのだろう。
皆で仲良く寝坊し、会場へと走って行った。
パンを咥えて「遅刻遅刻ぅ〜!」なんてベッタベタな展開、ポケモンだからこそ新鮮味を感じるものであった(笑)
● 総括
イーブイが可愛かったり、イーブイが凄い可愛かったり、イーブイが猫のように可愛かったり、言いたいことは色々あるが、実は今回、なかなか考えられたストーリーだったなと感じざるを得なかった。
面出脚本3連続の利点が全面に押し出されていると言うか、前回89話で抱かれた懸念事項が、今回になって解消されており、しかし新たな懸念部分も生まれていると言う、3連続でなければ描けないストーリーだった訳だ。
急な展開と言われればそれまでだが、しかし理由付け的には自然なストーリーで、イーブイを主軸とした、可愛らしく、次回がとても気になる幕引きとなった。これは来週が凄い楽しみ!
● 次回ひとこと予告
→ もう二度と出ることは無いであろうキャラが居た! 意外!
● おまけ
さらっとヒャッコクシティ到着。映画を挟んだので長かった。