違った面からポケモン映画主題歌を考える−その3

 「カラオケで男が歌いやすいポケモン主題歌」という観点から、映画主題歌について考えてみる。
 評価は管理人の独断と偏見で、3段階で分類した。

 第3回目はDP編。


◆ I Will Be With You

  歌 :Sarah Brightman 、 Chris Thompson
  作詞:Espen Lind.Magnus Rostadomo.Amund Bjorklund
  作曲:Espen Lind.Magnus Rostadomo.Amund Bjorklund

  評価;★☆☆

 DP編に入り、神々の戦い3部作のスタート、「ディアルガVSパルキアVSダークライ」。だいたいパルキアのせい。美しい音楽を軸として、実は良い奴だったダークライが、ディアルガパルキアに挑む迫力の作品。
 主題歌は、ポケモン映画初のオール英語&デュエット。ポケモン映画10周年と言うことで新たな取り組みを行ったのか。サラ・ブライトマンの美しい声色が響く良曲だが、クリス・トンプソンとのデュエットのため歌詞が被る部分があり、カラオケでは歌いにくいだろう。この曲を知っている相手がいれば別の話だが。


◆ ONE

  歌 :Crystal Kay
  作詞:Shun Taguchi
  作曲:Kenjiro Sakiya

  評価;★★☆

 少々生意気なシェイミが登場、反転世界と現実世界の相互を舞台とした、冒険感あふれる作品。ゲーム“プラチナ”に通ずる反転世界は、ワクワク感が堪らなかった。
 この作品は、主題歌部分にもメッセージが込められている。サトシ達が各々の親に、感謝を込めてグラデシアの花を贈るシーンには、思わず ほっこり。放置されたゼロのマシンをコドラココドラが食べているシーンは、影ながら環境破壊を食い止めているポケモンの生態を垣間見れた気がした。
 歌は Crystal Kayさんが歌う「ONE」。大切な仲間を想う歌詞は、感謝をテーマとしたシェイミにぴったりだ。この歌には“ピカチュウシェイミバージョン”があり、間違えてそれを入力した時には、まわりからドン引きされるだろう。


◆ 心のアンテナ

  歌 :中川翔子
  作詞:松本隆
  作曲:細野晴臣

  評価;★☆☆

 三輪さん演じるアルセウスの印象がとにかく大きかった作品。これほど声役とポケモンのイメージが合致した例は、そう多くないだろう。過去に行って歴史を変えると言う、長寿アニメポケモンでも過去に一度しかやっていない展開を取り入れ、アルセウスの心を開くと言う、バトルの割に、どこか心温まるストーリー。
 その他、開始早々ヒカリの水着を見れたり、懐かしの金銀御三家や御転婆なピチューが登場したりと、ストーリー以外にも見どころ盛り沢山だった。
 主題歌は「心のアンテナ」。時間を超えて心を通わせたサトシとアルセウスをイメージする、のびのびと元気な歌。そんな性格から、アニメの歌であることは容易に察知でき、しかもポケモン好きで知られる中川翔子さんの歌となれば、ポケモンの歌と気付かれやすいだろう。


アイスクリーム シンドローム

  歌 :スキマスイッチ
  作詞:大橋卓弥常田真太郎
  作曲:大橋卓弥常田真太郎

  評価;★★★

 DP編ラストは、「幻影の覇者」。BW編のポケモンであるゾロアゾロアークが、映画で一足早くお披露目された。ゾロアが仲間のゾロアークを助けに向かう、王道的ストーリー。今作はコーダイという悪役が登場。ゾロアークを使って街を混乱させたり、セレビィを傷つけたり、生かしておけないと発言したりと、なかなかの悪役ぶりだった。傷ついたゾロアークを想うゾロアの姿に、ウルッときた方も多いだろう。
 そんな同作の主題歌は、スキマスイッチが歌う「アイスクリームシンドローム」。ポケモン映画らしからぬ曲は逆に新鮮で、若干映画との関連性が分かりにくいが、その分、ポケモンは関係ないですよと堂々と歌える曲だ。オリコン6位にも入った同曲なら、場の盛り上げにも最適だろう。


 今回は以上、DP編をまとめてみた。
 次回はラストまで取り上げようと思う。