XY&Z編、新OP・EDについて


 ポケットモンスターXY&Z編がスタートし、当然、OP、EDともに一新された。

 OPの方は松本梨香さん歌う「XY&Z」。
 待望のサトシが歌うOPであり、これがまた格好良いのなんの!

 なんやねんこの主人公の風格は!?
 OPでここまで格好良くサトシが描かれたこと、これまであっただろうか。

 このOP映像には相当な拘りが感じられ、まずメンバーたちの紹介部分(?)は“XY&Z”を模った背景で統一。普通に犬が居た。


 そんな賑やかそうなシーンから一転、サトシとゲッコウガの何やら只ならぬ雰囲気。
 始まりでサトシの格好良さを全面に押し出しただけあって、この雰囲気の違いは衝撃だ。


 そして、背後にはメガリザードンを使うアランと、メガジュカインを使うショータの姿が。初心者のくせにいきなりメガシンカかい。

 なお、ここ一体のゲッコウガは、ノーマルな姿。
 アランとショータはメガシンカしているにも関わらず、ゲッコウガだけがノーマルな姿なのだ。
 これの意味するところは多方面で様々な意見が出されているが、個人的には、この“格差”が引き金となって(覚醒して?)、サトシゲッコウガが誕生するのではないかと思っている。


 サトシの涙から見ても、ここまで絶好調で来たツケ……とは違うだろうが、何かしら彼も挫折を経験するのだろう。
 ヌメルゴンとの別れ以来のサトシの涙となるが(映画は除外)、その意味合いは明らかに違ってくる。こうしたサトシは本当に珍しい。


 そしてゲッコウガと想いが重なったとき……。

 サトシゲッコウガ爆誕するのではないだろうか。
 と言うより、サトシゲッコウガとサトシの動きはシンクロするものなのか、それともOPの見栄え的なものなのだろうか。


 でだ。最終的にフレア団と対決することは当たり前なのだが、やはりと言うべきか、アランがフレア団側に居る。
 ゲッタバンバンのOPではサトシとアランが手を重ねるシーンが流れただけあって、当時、誰が両者が敵対すると予想し得たであろうか。
 これは第94話の感想記事にも書いたことだが、アランにしてみれば、ハリさんを回復させるため、マノンの笑顔を取り戻すため、己の信念に従って、フラダリ率いるフレア団側に立っている。即ち、フレア団に協力することこそ、アランにとっての正義。仮にフレア団の行いが、サトシたちの想いと相反することであっても、アランとしては、マノンのためにその信念を貫くはずだ。
 何かしら動きがあるとすれば、マノンがアランの過ちを正すような展開だろうか。

 そしてもう一つ、やはりジカルデ・コアは、複数のジカルデに成り得ると言うことも、恐らくこれで明らかになった。
 ナメクジこと50%ジカルデ同士の衝突となるのか、パーフェクト同士での激突となるのか、それはまだ分からない。

 ……こう言っちゃ怒られるかもしれないが、トンボに見えるんだよなぁ。


 無駄に美しいウルップさんはさておき、ラストのカットが地味に格好良かった。主にサトシ。


 全体を通して見ると、これほとんどゲッコウガ編である。
 これほどまでピカチュウが映っていないOPと言うのも珍しいが、今後はサトシゲッコウガをプッシュする展開だと言うメッセージなのだろうか。
 とにかくゲッタバンバンとは完璧に趣向を変えてきた新OP「XY&Z」。いつ頃まで続くかは分からないが、ひとまず映像変更が気になるところだ。

 ……ところでこの「XY&Z」、どことなく「OK!」に似ていると感じたのは、私だけだろうか?



 変わって新EDは「プニちゃんのうた」。おいどうしたって言うんだよ……。
 巷ではロケット団が新EDを歌うと聞いて、ワクワク感を出すために個人的に情報を遮断してきたのだが、第94話がラストをむかえ、いざ始まったEDが「プニちゃ〜ん」である。しかも歌は伊瀬さんと言うオマケ付き。
 いったいどう反応しろと言うのだろうか。……いやまぁ、可愛らしい歌ではあるが。


 それはさておき、注目すべきは両曲の歌手欄。

  うた : サトシ  (CV:松本 梨香)
  うた : ユリーカ (CV:伊瀬 茉莉也)


 これ絶対にシトロンとセレナ来ますわ。
 ロケット団の歌と言うのも、この流れで来るのだろう。

 なにやら“キャラソンプロジェクト”なるものも始動するようで、キャラたちのイメージソングが順次誕生するようだ(http://www.pokemon-xyz-charactersongproject.com/)。
 その第1弾にサトシとユリーカが選ばれたことになるのだが、果たして「XY&Z」がサトシのキャラソンかと聞かれれば、「う〜ん……?」である。何せこれまでサトシは何曲ものOP、EDを歌っており、我々ポケモン世代の人間からしたら、あえて“キャラソン”と言われることに違和感があるのだ。
 ユリーカは「これぞキャラソン!」であったが。


 ここで気になってくるのは、セレナとロケット団のキャラソンが、「いつ頃」お披露目されるか、である。
 この流れで考えれば、EDが割と短期間で変更され、お披露目されると推測できるのだが、果たして。
 「プニちゃんのうた」の映像が簡単なものであることも、EDの短期変更を裏付けるものと判断できるが、実際どうなるかは分からない。逆にセレナあたりはOPに持ってくる可能性も無いとは言い切れないし、今後が非常に楽しみである。


 それと、個人的には“ピカチュウのキャラソン”も期待したいところ。“ショータのキャラソン”ではなく、“ピカチュウの”である。
 そのためには、歌詞は全て「ピカ!」で纏めなくてはならないが、それが実現すれば、逆に斬新過ぎて、絶対にDC買うと思う……ハイ。

 しかし、個人的には、100%無理な話では無いと信じている。
 と言うのも、“予行演習”らしきことを、今年の映画で行っていたからだ。
 短編映画のラスト、ピカチュウが「ガオガオ・オールスター」を歌ったのは、皆さまご存知の通り。その際、勿論ピカチュウは全ての歌詞を「ピカ」で歌ったのだが、それでいて、しっかり音程が取れていた。恐るべし大谷さん。

 ピカチュウによるピカチュウ声でピカチュウ語のエンディング曲、期待してますよ、佐香智久くん?



● 第94話の追記

 今さらだが、サトシゲッコウガのシーン以外、PVの場面を全て同話で消化してしまった訳で……。
 近いうちに新たなPVが出るのだろうか?