違った面からポケモン映画主題歌を考える−その2

 「カラオケで男が歌いやすいポケモン主題歌」という観点から、映画主題歌について考えてみる。
 評価は管理人の独断と偏見で、3段階で分類した。

 第2回目はAG編。


◆ 小さきもの
  歌 :林明日香
  作詞:三浦徳子
  作曲・編曲:山移高寛

  評価;★★★

 AG編に入り、メインキャラにガキが1人増える。そんな、ポケモンをまだ持てないマサトとジラーチにスポットを当てた感動作。今でこそネタにされるフライゴンが良い活躍を見せたほか、諸悪の根源でありゲストのバトラーも、なかなか憎めないキャラだ。
 そんな作品の主題歌は「小さきもの」。これを歌った林明日香さんは、当時13歳という若さ。その奥深い歌声とともに、大きな注目を浴びた。
 落ち着いた曲である一方、サビの盛り上がりは格段。低音が多く、男性でも無理せず歌えるのが嬉しい。


◆ L・O・V・E・L・Y 〜夢見るLOVELY BOY〜
  歌 :Tommy february6
  作詞:Tommy february6
  作曲:MALIBU-CONVERTIBLE

  評価;★☆☆

 特徴的なゲストが多数登場した「裂空の訪問者」。ポケモンを触れないトオイを軸に、デオキシスレックウザから街の危機を救う。だいたいレックウザのせい。デオキシスが良い奴だったこと、最終的にトオイがポケモンと触れ合えるようになるシーンは、なかなか感動できる。
 主題歌は、名前から見て取れる明るい元気な曲。映画の内容からしてぴったりの曲だが、男が歌うには勇気がいる歌詞。ピカチュウと一緒に歌うバージョンもあるので、カラオケでは要注意。


◆ はじまりのうた
  歌 :PUFFY
  作詞:PUFFY
  作曲:Andy Sturmer Bleu

  評価;★☆☆

 ルカリオ人気の火付け役とも言える映画、「波導の勇者」。ミュウが可愛かったりポケモンパートが多かったりと、ポケモン達にもスポットを当てた映画。最終的にルカリオはアーロンの元へと旅立ったが、=死、を感じさせない、上手い脚本だった。
 主題歌はPUFFYが歌う「はじまりのうた」。ピカチュウを助けに向かうサトシ達を的確に表したかのような明るい歌だ……が、歌詞に水、草、電気〜といったタイプが入ってしまっているため、ポケモンの歌だとバレバレである。


◆ 守るべきもの
  歌 :Sowelu
  作詞:Yoshihiko Nishio
  作曲:Yoshihiko Nishio

  評価;★★☆

 AG編ラストの「深海の王子」は、ハルカとマナフィの仲を描いた心温まるストーリー。ハルカの水着、色々な表情、サトシとのやり取りなど、ファン大サービス的な映画だった。弟がいるハルカだからこそ、これほどマナフィに愛情を注げたのだろう。
 主題歌もまた、そんなハルカの心情を汲むかのような、ゆったりと美しい曲だ。歌詞のラストが、それを物語っている。映画バージョンと通常バージョンで曲の長さが違う、少々珍しい曲。放映時間の関係か。
 歌詞、曲ともに、暖かな印象を受ける「守るべきもの」だが、知名度的に考えると、満点とは言い難い。


 今回は以上、AG編をまとめてみた。
 次回はDP編を取り上げようと思う。