違った面からポケモン映画主題歌を考える−その1

 早いものでもう12月。これから始まる忘年会、新年会シーズンに、一喜一憂している方も多いのではないだろうか。
 そこで避けて通れないのが、カラオケである。歌好きな奴が歌ってればいいだろと考えたいが、現実はそうはいかない。会社の忘年会で、年齢が近い社員がいない場合などは、選曲に苦労するだろう。

 さて、当ブログをご覧いただいているようなポケモン好きな方にとって、カラオケでポケモンソングを歌いたいと思うのは、至極当然の流れ。
 しかし、気の合う仲間内でならまだしも、そこまで面識のない人間であったり、年上の人間が参加する場合、ポケモンの歌を選ぶには相当勇気がいるはずだ。

 そこで今回は、タイトルにあるように、違った面からポケモン映画主題歌を考えてみたいと思う。
 前フリでおおよそ想像はつくと思うが、……そう、「カラオケで男が歌いやすいポケモン主題歌」という観点から、考えてみたいと思う。

 評価は管理人の独断と偏見で、3段階で分類した。

  ★★★ポケモンという偏見無しに歌える
  ★★☆:曲の知名度はアレだが、普通に歌える
  ★☆☆:仲良い友人の前でくらいしか歌えない

 評価ポイントは主に、歌手、歌詞、知名度
 なお、上記評価は「映像」が流れないことを前提としている。「映像」が流れるかどうかは、カラオケ店のデンモクやコード表を参照して頂きたい。

 ※ この評価を参考にしたことに起因するカラオケでのトラブルは、一切責任を負わないので、予めご了承いただきたい。

 第1回:ここ
 第2回:http://d.hatena.ne.jp/toethu_story/20141210/p1
 第3回:http://d.hatena.ne.jp/toethu_story/20141217/p1
 第4回:http://d.hatena.ne.jp/toethu_story/20141224/p1


◆ 風といっしょに
  歌 :小林幸子
  作詞:戸田昭吾
  作曲:たなかひろかず

  評価:★★★

 もはや説明不要、ポケモン映画第1作目にして最高益である「ミュウツーの逆襲」。もう懐メロに分類されるであろうこの主題歌は、小林幸子さんとポケモンキッズのコーラスが織り成す、暖かく、どこか安心できる歌だ。
 旅する者を描いたような歌詞は、昨今の曲とはまた違った良さがあり、懐かしさで盛り上がるだろう。こればかりは「ポケモン」を押し出して選曲しても問題ないと感じる。


◆ toi et moi
  歌 :安室奈美恵
  作詞:MARC&小室哲哉
  作曲:小室哲哉

  評価:★★☆

 登場ポケモン的には金銀だが、扱いは無印。今でこそゲーム発売前の新ポケモン登場は恒例だが、当時、ルギア、ヤドキングと言った見たことのないポケモンの登場は、大きな真新しさを感じた。
 そんな「ルギア爆誕」の主題歌は、安室奈美恵さんが抜擢。前作とは違い、英語歌詞やアップテンポな曲が、新ポケモンとともに真新しさを後押しする。
 滑らかに流れるような良曲、知名度も高い安室奈美恵さんの歌ともあって、歌うハードルは低いだろう。


◆ 虹がうまれた日
  歌 :森公美子
  作詞:戸田昭吾
  作曲:たなかひろかず

  評価:★★☆

 家族愛を全面に押し出した「結晶塔の帝王」。孤独なミィの心情と、父親を想う気持ちが描かれ、ラストに母親が登場し、気持ちの良いハッピーエンドとなる。サトシ達の行動抜きにしても、見どころ盛り沢山だった。
 こちらの主題歌は、ミィを元気づけるかのようなイメージ。人は孤独ではないという想いが伝わってくる、涙もろい人なら思わず涙してしまう曲だ。
 個人的に見て超良曲だが、恐らく知名度は低いと思われるため、気の合う仲間同士でないと、場を盛り下げる恐れも。


◆ 明日天気にしておくれ
  歌 :藤井フミヤ
  作詞:藤井フミヤ
  作曲:たなかひろかず

  評価:★★☆

 幼少時代のオーキド登場で話題となった「時を超えた遭遇」。男同士の協力、友情を描いた感動作だが、枯れたセレビィに別の意味で涙した当時の子供も多いだろう。……あれはトラウマものだ。
 そんな涙腺を刺激する同作品の主題歌も、落ち着いた、非常に味のある曲が採用された。これほど落ち着いた曲に男性歌手と言うのも珍しいだろう。
 安心して歌えるが、知名度的に考えると、やはり気の合う仲間同士の時に限定されるか。


◆ ひとりぼっちじゃない
  歌 :coba宮沢和史
  作詞:宮沢和史
  作曲:coba

  評価:★★★

 個人的ポケモン映画ランク1位に輝く、「水の都の護神」。語りだすと長くなるので短くまとめるが、初のフルCG、初の実世界モデル作品であり、ポケモンの“死”を描いた唯一の作品でもある。ラティアスの可愛らしさ、ラティオスの妹思い、そしてラストのキスシーンと、見どころ満載だ。
 そんな同作品の主題歌は、宮沢和史さんが歌う、cobaさんのアコーディオンが美しい「ひとりぼっちじゃない」。水の都の透明感溢れる街並みにぴったりのこの曲は、通常版と映画版で歌詞が違うと言う珍しいタイプ。故に、ポケモンと思われずに歌うことが可能であり、美しいメロディとアップテンポで、場を盛り上げるには最適だろう。


 今回は以上、無印編をまとめてみた。
 次回はAG編を取り上げようと思う。