ポケモンXY感想−27話目

第28話「チャンピオン・カルネ登場! 霧の中のメガサーナイト!!」


 とある町のハイテクな掲示板に、チャンピオン・カルネのデモバトルのお知らせが。カルネと言えば、チャンピオンであり大女優。もちろんセレナ、ユリーカ、シトロンは興味津々、目を輝かせる。……この流れは、サトシ知らないな。

  セレナ「カルネさんがエキシビジョンマッチするんですって!」
  シトロン「ホントですか!?」
  ユリーカ「すごーい!」
  サトシ「おーそっかぁ! ……で、カルネさんって誰?」
 やっぱり。

 カルネが女優と言うのは、この世界ではかなり有名らしく(ゲーム内では……忘れてた)、建物の壁にデカデカと看板がかけられるほど。それを見て憧れの眼差しのセレナ、頬を染めて興奮するシトロン。シトロンのこういう描写は初めてだ。メカマニアでも女優には興味があるらしい。

 で、さっそくバトル会場に突撃……したものの、カルネの控室は取材陣が多数。これじゃ面会は無理かと諦めかけるサトシ達だが、そもそも何故控室のあるバックヤードに入れたのかが謎だったり。
 すると、隣の部屋から手招きが。そこにいたのは、お久しぶりのプラターヌ博士だった。メガ進化の研究についてアポを取っていたらしく、扉でつながっている隣の部屋には、カルネがいるとのこと。
 この扉の向こうにカルネさんが〜と各々ワクワクしているセレナ、ユリーカ、シトロン。対してサトシは、バトルを申し込もうと、本当、何の躊躇いもなく扉を開けようとした。いやノックくらいしよう!

 と、ちょうどタイミングよく、カルネの方からドアが開けられた。……おぉ、声が意外とマッチしてる! チャンピオンかつ女優と言う設定に何ら不自然さは感じない。それよかマネージャーが案外可愛いぞ。
 話を聞くと、どうやらプラターヌ博士は研究のため、カルネのキーストーンを預からせて貰えないか交渉していたらしい。キーストーンと言えばメガ進化、言わばポケモンとの絆の証だ。カルネは改めて断ったが、至極当然の回答だろう。
 しかし食い下がらないプラターヌ博士。ならばと、ミアレシティに立ち寄って、カルネ同伴のもと研究したいと切り出すが、ここでマネージャーが割って入る。女優ともなればスケジュールは決定済み。そう簡単には変えられないと。

 ここで問題の発言。

  プラターヌ「ミナミちゃん、怒った顔も、相変わらずキュート……」
   <バシッ!>
  マネジャー「ふんっ!」


 おい博士、何を言いだすんだよいったい!? 
 スケジュール詰まり過ぎて、余計な予定は入れたくないと考えるのはマネージャーなら当然。そしてその余分なものを入れまいと怒るのも当然。プラターヌ本人も、彼女が怒ってるのを理解してる。
 ……それで何故その発言!? からかってるの? 冗談のつもりなの? 完全子ども扱いしてたよね博士?
 もうダメだ。オレもうプラターヌ博士をそういうキャラでしか見れなくなっちまった。どうしてくれるんだよアニメスタッフ!(笑)

 エキシビジョンマッチは、カルネのサーナイト対、挑戦者のアブソル。
 サーナイトの正面顔は可哀想だからスルーしておいて、カルネとの絆を表現するためか、アイコンタクトだけで攻撃を回避させる。その動きも早い……と言うよりテレポート? エスパータイプの回避方法はズルいと思わなくもないが、とにかく攻撃を避けまくる。そして“シャドーボール”を直撃させる。
 歯が立たないと分かったのか、アブソル側はまさかの“ほろびのうた”で相討ちを狙うも、“ほろびのうた”は放った方が負けになるというルールを見ることなく、“ムーンフォース”であえなく撃沈するのであった。
 メガ進化は見せてこなかったか。エキシビジョンマッチならサービスで見せそうなものだが、逆に見せびらかすような安っぽい物では無いということだろうか。

 バトル後、カルネはすぐに出発してしまったようで、サトシたちは再会ならず。セレナの提案で、有名なカフェへガトーショコラを食べに行くことに。プラターヌ博士は後から来るとのこと。ガトーショコラのチョイスはどこから来たのだろうか。
 そのカフェも大混雑で、1個しか購入できなかった模様。それをさっそく食べようとするサトシは、やっぱり食べることに目が無いのか。伸ばすサトシの手を、セレナが叩く。
  セレナ「なぁに考えてるの! 4人で分けて食べるの」
 おぉ、サトシに対して珍しく厳しい言動が。……しかし気付いた人は居るだろうか。サトシの手を叩く際、セレナが「ぺしっ」っと自ら効果音を発していたことに。

 4人で分けるとなると……と思ったら、売り切れで買えず極端に残念がっている、コートを纏った女性の姿が。サトシが一口分けましょうかと問うと(1人分が減るのに何故声をかけた)、喜んで近づいてくるその女性、それは紛れもなく、チャンピオン・カルネだった。
 で、5人で分けるとなると……ここでシトロンの発明品が!



 目分量で切り分ける際の不平等感を無くすため、0.1mm単位で同等に切り分ける、その名も“正確に切り分けーる”!
 正直申し訳ないのだが、アニメを見て思った。心底どうでもいい発明きた! これまでの発明と比べると、明らかに規模や用途がどうでもいい! ユリーカ用の目覚まし時計ほどどうでもいい! いいじゃんもう分度器で!
 ……しかし、爆発しなかったのは評価に値すると思う。

 サトシは無理は承知で、再度カルネにバトルを申し込む。真っ直ぐカルネを見つめる、真剣な表情。カルネはそれに負け、ガトーショコラのお礼もかねて、バトルを受けることになった。……一口のガトーショコラで心が揺らぐってのも何だかなぁ(苦笑)

 ここで、誘われたのにガトーショコラを食べれなかったプラターヌ博士が合流。町から離れた林の中で、サーナイトピカチュウのバトルがスタート。
 サトシはピカチュウの全てのワザでサーナイトに向かうが、やはり全て避けられる。そしてアブソル同様、“シャドーボール”が直撃。弾き飛ばされるピカチュウだが、サトシが追いつきナイスキャッチ……とはならず、後頭部から木に倒れこむ。大丈夫か今の?
 それを見て微笑むカルネは、何を思ったのだろう。暗に絆を表現する今の描写、果たして後々サトシのポケモンのメガ進化に繋がるのだろうか。

 とここでロケット団が登場。何やら登場セリフがムサシパートだけアレンジされていたが、そう言えばムサシは女優設定だった。
 案外簡単にサーナイトを奪われ、煙幕で撒かれてしまう。ここで久々に雑用じゃなくてヤヤコマの登場と思いきや、カルネはサーナイトの居場所が分かると言う。

 どう言うことか。
 以前、霧の中で映画の撮影中、カルネはスタッフらと はぐれてしまった。その時、キーストーンが光り、ボールから勝手に出て来たサーナイトのメガストーンと互いに引かれ合い、無事、合流したとのことだ。
 ……アレ? タイトルの「霧の中の」ってこれで終わり!?

 で、見つけた。
 サーナイトの檻はワザの威力を吸収する、ロケット団のいつもの仕様。カルネのポケモンにもそれは効いているようで、ロケット団の技術力を、今更ながら垣間見た。
 しかし、ここで遂に! サーナイトがメガ進化した!


 正面顔もなかなか綺麗、そしてワザの威力も格段に向上! 檻を容易く破壊した。間髪入れずに繰り出した“ムーンフォース”は、逃げようとしていたロケット団にクリーンヒット。爆発退場へと導いた。


 別れ際、ヘリに乗り込むカルネを呼び止め、サトシが言う。

  サトシ「オレ今、カロスリーグにチャレンジしてるんです。絶対優勝するから、その時は是非、バトルしてください!」
  カルネ「大きく出たわねぇ。でもそのいきよ。楽しみに待ってるわ」

 “大きく出たわねぇ”に同感である。果たしてサトシは、カロスリーグで優勝できるのだろうか。これは何かのフラグになるのだろうか。


 ● 総括
 アニメ本編で、明確にメガ進化が登場した。今回が実質、XY編のスタートと言っても過言ではないかもしれない。今後のメガ進化ストーリーに期待だ。
 そして、ある意味プラターヌ博士のキャラが確定した回でもあった(笑)


                        / ぐちゃっ \